パンダすみれのひとりごと

日々のお気に入りをつづります

「水車小屋のネネ」を読みました。

津村記久子さんの「水車小屋のネネ」を読みました。

 

読み終わって、自然とフフフッと笑いがこぼれていました。

 

複雑な事情があって、

それぞれ過酷と言われる生い立ちがあって、

そんな人たちが水車小屋のネネと交わる事から繋がり、

お互いを思いやりながら、

手を差し伸べられたり

手を差し伸べて

縁をつないでいく、

そんな物語がじんわりとしあわせで。

 

8歳の時に、18歳の姉と二人でやって来て

ネネと友だちや兄妹のように育った律は

 

”自分はおそらく姉やあの人たちや、これまでに出会ったあらゆる人々の良心でできあがっている。“

 

と思っていて、だからこそ

自分も困難な状況にいる子にそっと手を差し伸べる。ごく自然に。

そして、そのつながりの輪が

水車小屋とネネを中心に広がって、続いていく。

 

現実的には無理だけど

私もヨウムを飼ってみたいなぁって妄想しちゃいました。