今週のお題「最近おもしろかった本」
上橋菜穂子さんの「香君(上) 西から来た少女」を読みました。
人並外れた嗅覚を持つ少女アイシャが
自国を追われ逃げのびながらも
帝国の農業を司る「香君」と出会い
多くの民を飢餓から救うために
自分の持つ特別な嗅覚を駆使して
身の危険をも顧みずに
帝国の保身と虫害に立ち向かう
戦いのお話です。
上橋菜穂子さんの作品はどれも
人が生きる上で切っても切れない
国の成り立ちや生業や宿命と
それに翻弄されながらも自分の生き方を貫こうとする人を
壮大なスケールで描いていて
読後はいつも
私自身ののんべんだらりとした生き方を恥ずかしく思ってしまうのですが
今回も期待通りの敗北感です（笑）
あらすじを読んで、なんか難しそうって思いました?
それが、読み出したら一気に
物語の世界に引っ張り込まれるんですよ。
何しろ、つかみが上手い！
最初の1ページ目で、すでに崖から落ちかけているんですから〜
そして、ヒロインがかっこいい！
上橋菜穂子さんの作品のヒロインは
総じてかっこいいんですが
アイシャのカッコ良さは
囚われた時の毅然とした態度や
追い込まれた時の判断の潔さに有ります。
常に、自分の身を守る事ではなく、
仲間や民衆を守る為の判断を
迷いなくする。
出来んやろこれ〜って事を
スパーンとする。
シビレますね～❤
しかも、良いところで終わってるんですよ（笑）
早く下巻「香君 遥かな道」が読みた〜い!
