今、江國香織さんの『読んでばっか』を読んでいます。
現在、絶賛読書中。
これは、江國香織さんが読んだ本を紹介している本なのですが
江國さんの読書体験談や
読書をしながら考えている事や
本や作者から受けた影響や
言葉に対する愛着などなどが
瑞々しくて美しい言葉で表現されていて、
ただの書評ではなくて、
いかにその作品が素晴らしく
どこに江國さんが惹かれたかという
ラブレターのような熱烈な読書感想文のような本です。
だから、紹介される作家さんや作品が
気になって読みたくなって、
いちいち立ち止まってしまうので
なかなか先に読み進めず、
でも、読み切ってしまうのも勿体ないような気がしてしまう
そんな本です。
「本を読むのはその本のなかに出かけていくこと」
あとがきの言葉に、「ホント、それ!」と共感し、
だから読書はやめられないのさ、と思ってしまいます。
世の中の本棚は宝の山で、読む人は旅人であり冒険家なのでしょう。
そんな気持ちを分かち合いたくて
人は本の感想を綴りたくなるんでしょうか。
夏休みの宿題で不人気No.1の読書感想文ですが…
「読書感想文なんてくだらない」なんて言わずに、
熱烈で強烈な気持ちを込めた感想文を書いてみたらどうでしょう?
書きたい気持ちにさせる本が、きっとある筈です。
「そんな本、読んだことない」って方は
『読んでばっか』を読んでみて下さい。
すぐにでも図書館に出かけたくなりますから!